公務員試験の面接でなぜ落ちてしまうのか
せっかく法律、経済、政治、数的処理と膨大な量の科目を勉強し、筆記試験を突破したというのに、面接で落ちてしまってはその努力も水の泡となりとても悔しいですよね。
今回はなぜ公務員の面接で落ちてしまうのか自分なりの見解を述べていこうと思います。
まずそもそも公務員試験は受験でなく就職活動
まず多くの公務員試験に臨む人が勘違いしがちな点ですが、公務員試験は就職活動です。テストの点数で全てが決まる大学受験とは全く違います。言うならば公務員試験は筆記の足切りがめちゃめちゃ厳しく面接の回数が少ない就活です。そもそも民間企業を受ける際にも、SPIといった筆記試験を乗り越える必要があります。(無いところもありますが)そのため民間企業の就活と本質は同じなのです。
そして少なくとも地方公務員試験は、殆どが面接で決まります。筆記試験は足切りに過ぎません。一般的に地上と呼ばれる県庁や政令指定都市の多くは最終合格を二次試験のみの結果で決める「リセット方式」を取っています。そうでない地上や特別区や都庁も最終落ちの殆どが「面接足切り」であったり、「面接試験加点無し」です。また裁判所職員一般職も最終合格できない人の多くが面接の足切りです。国家公務員も最終合格後に官庁訪問や採用面接が存在します。
つまり筆記で逃げ切るなんてものは存在しないのです。そこを勘違いする人が面接の練習をしなかったり、専門科目を無駄に極めたりするのです。特別な才能がない限り、人生において「就活」というものは避けられないのです。予備校などの甘い言葉に惑わされないでください。
どういう人が落ちるのか
結論から述べますと練習不足、準備不足の人です。もちろん運要素も大きいです。しかし練習や準備を(自己流になりすぎず)しっかり行うことで、合格できる確率は間違いなく上がります。
面接落ちる人を2つに分けることができると思います。1つはコミュ障だと思い込んでいて案の定落ちるパターン。2つ目は普通に喋れると思っていたのに訳わからず落ちているパターン。自分は後者でした。
前者は半ば諦めモードで挑み、自信がないから模擬面接にもあまり行かない。そして本番はきょどる。
後者は自治体の研究はするけど、自信があるから、またはその場の恥を避けて模擬面接をしない、またはしても指摘された点を次に活かさない。そして本番では回答が長くなり面接官にとって謎の人物のまま終わる。そして落ちる。
面接官からマイナス評価を得たわけでなく、謎の人物のまま終わるというパターンはとても多いようです。
つまり面接の練習と準備はとても大切なのです。倍率が1.5倍だとしても2人受かっている裏で1人落ちるのです。やれることはしっかりやることが重要です。