公務員試験にAA採用(アファーマティブアクション採用)存在する?~倍率表記の罠~
AA採用とは?
AA採用(アファーマティブアクション採用)についてご存知でしょうか。アファーマティブアクションとは弱者を救済しようという考えのことで、その考えが取り入れられた女性優遇の採用方式です。
その弱者は公務員においては母数の少ない女性を指します。そのため女性公務員の数を増やそうという方針により女性が優遇されるAA採用がされているのではないかと言われています。現に安倍政権も「国家公務員の女性比率を30%にアップ」することを宣言しています。
AA採用は存在する?
結論から述べますと存在するといえると思います。いくつか採用試験の結果を見てみましょう。(全て平成30年度の試験です)
特別区Ⅰ類事務
2次試験受験者→最終合格者の倍率
全体 1.6倍
男性 1.85倍
女性 1.3倍
裁判所職員一般職
2次試験受験者→最終合格者の倍率
全体 2.67倍
男性 3.26倍
女性 2.14倍
大阪府庁行政(大卒程度)
2次試験受験者→最終合格者の倍率
全体 2.77倍
男性 3.53倍
女性 2.25倍
このように面接試験のみで見ると女性の方が多く受かっていることがわかります。特別区に関しては女性で1次試験をパスさえすれば殆どが最終合格もらえていますね。
AA採用は理不尽?
東京医大の点数操作でまた男女差別だ~等と囁かれる中公務員試験がっつり女尊男卑じゃねーかと思ったかたもいるでしょう。しかしこの比率は今後も変わらないでしょうし、仕方ないことであると思います。
日本全体の発展のために男女共同参画を推進していかなくてはならないことは明らかです。女性も上に立つことが出来るようにするにはどうしても数を増やさなくてはいけません。
またそもそも点数操作が行われているわけではありません。面接の結果であるため、女性の方が愛想が良く良い印象を受けやすいだけかもしれませんし、面接自信がないからと言う理由で公務員試験を受けようと(短絡的に)決めてしまった男性が多かっただけかもしれません。
じゃあどうすりゃいいんだよ
練習・準備あるのみです。別に断然不利っていうわけではありません。少し倍率が高い傾向があるだけです。
ただ一つアドバイスできる点としては、男性は全体の倍率だけみて安心しないようにしてください。
また予備校の合格者体験談においても注意が必要です。
特に合格者スタッフを務める女性が多いです。彼女らの体験談は参考になる点も多くありがたいのですが、やはり面接においては書かれている内容以上に厳しいものを想定した方が良いです。
例えば裁判所は面接で逆転できるという話を聞きますが、逆転できた人は殆どが女性でしょう。
このようなことに対して一番やっていはいけないことは、現社会を恨むことです。
確かに安倍政権等の女性参画推進は票集めの側面もあるとは思いますが、社会全体のこともしっかり考えていると思います。というより真意なんてわかりません。
私たちは政治の現状に文句つけるより自分の現状を見つめなおすことの方が1000倍大事です。
ちょっとしたデータにいちいちイライラしていると、PV稼ぎのために大げさに書いて我々を不安にするネット記事に釣り上げられますよ。
いずれにしても黙って自分を磨くことが自分のためになります。AA採用は危機感の材料にしつつあまり気にしないようにしましょう。
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